大湯環状列石3

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大湯環状列石の第3回〜。

んでも大湯環状列石って、結構書くネタあるなあ。
改めてこの遺跡の偉大さを痛感しておる真っ最中であります。

今回は、若き日の余と陛下の血湧き肉躍る冒険譚について話そう。舞台はもちろん、大湯環状列石だ!

あれは、そう、今から14、5年も前だったろうか……ちょうど今ぐらいの、暑い夏の盛りであった……あの夏の蝉の鳴き声が耳朶に蘇る……


その夏、余と陛下は、高校生であった。
当時、週間少年マガジンで「MMR」という漫画が不定期連載されていた。
この「MMR」、ノストラダムスの大予言やら、惑星衝突やら、UFOやら、陰謀やらなんやかやを、大鍋にぶち込みかき混ぜごった煮にしたような漫画であった。
その中に、実に当時の余の関心を誘うようなことが描かれておった。それは、UFOと巨石遺跡の相関関係を取り上げたものであった。
北海道から東北地方にかけて、巨大な石でできた遺跡や霊場が点在する。それらの巨石遺跡や霊場を、一直線に結ぶことができるというのだ。それをレイラインというらしいのだが、そのレイライン上でUFOが多数目撃されている……確かそんな内容だったはずだ。
そして、その遺跡群名の中に、余は郷土が誇る大湯環状列石の名を見いだした。
余は、昔も今も変わらず敬愛する陛下に、その漫画のおおよその内容を伝えた。陛下は考えるときいつもそうするように、天を仰ぐようなそぶりをみせた。我らはしばし沈思黙考し、そして次のような結論に至ったのだった。
「なら、大湯環状列石行って、UFO見てやろうじゃないのよさ。」
余は若く、また、陛下も血気盛んであった。
それを踏まえて考えれば、この結論はごく自然な思考の流れに乗っているといってよかろう。

決行。いつだって、それが問題だ。考えることは簡単だが、行うは難しい。それは誰だっておんなじだ。
でも、あの夏の我々は違ったね。すぐに決行した。自転車にさっそうと跨り、大湯環状列石を目指した。
アップダウンの激しい道。アスファルトを真夏の日が焼く。激しい照り返し。路面から立ち上る熱気。
汗まみれになって大湯環状列石にたどりつくと、そこは観光客もまばらで閑散としている。
今とは違って、日陰をつくるこんもりした森があるわけでもない。日時計のように並んだ環状列石が、まさに時刻を指し示すように大地に影を投げかけている。
「さすがに暑いな。」
陛下が言う。
「だが、これしきの暑さで、我らの志を拉ぐことはできぬわ!なあ、閣下!」
「うむ、然りだ、陛下。」
「さあ、UFOが出るまで、ゆるりと待とうではないか!」

だが、ついにUFOが我らの前に姿を現すことはなかった。
真夏の暑さをものともせぬ我らの肝魂に恐れをなしたのか、はたまた、別の星での抗争に忙しかったのか。
それはわからぬ。
わからぬが、我らもただで帰るわけにはゆかぬ。我らの行いの証を立てねばならぬ。
「そうだ。あれを創ろう。それを我らが行いの証としよう。」
我らは再び汗まみれになった。もくもくと作業に取り組んだ。
やがて、我らが行いの証となる巨大な「ミステリーサークル」が大湯環状列石の隣に完成した。


長々と書いてきたけど、何のコトはない、「UFO見に行ったけど、何にも見つからなかったから、イタズラでミステリーサークルをつくってきたすけ」 というだけの話なのよさ。(余)
by deepkazuno | 2006-08-09 19:42 | ダンジョン
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