尾去沢、ああ尾去沢(番外篇)

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この洋館の名は尾去沢鉱山倶楽部。

名前を見てピンとくるかもしれないが、尾去沢鉱山関係の施設である。

……が、今はない。

平成16年に、維持管理ができないということで、惜しまれつつも解体されたのだ。

尾去沢鉱山倶楽部が建てられたのは昭和14年。もともとは、鉱山の幹部職員の宿泊や厚生のため、あるいは迎賓館として利用されていたらしい。

鉱山の歴史に幕が下り、その本来の役目を終えてからは、旅館として観光に、レジャーに、スポーツ合宿にと利用されてきた。

余もたった一度だが、宿泊したことがある。そう、あれは平成11年12月30日。寒い日だった。
純粋に宿泊することだけが目的だったから、建物自体についての記憶はだいぶあやふやだが、一番印象に残ってるのは食堂。アンティークな調度がモダンな室内によく似合ってたような気がする。その時は大きなエビフライが出たよ。
あと覚えてるのはトイレ。というよりも、トイレの寒さが記憶に残ってる。館内とは思えぬ寒さであったな。暖房費を節約してたのかしらん。たしか水洗じゃなかったと思うから、それなら凍る心配もないしね。

うーん、あやふやどころか、この記憶、かなり不確実かつ不鮮明。
せめて、あと一度宿泊できれば……。やはり、解体が惜しまれるぞなもし。

現在、建物があった場所は更地になり砂利が敷き詰められている。そこに洋館があったなんて、言われなければわからないだろう。
洋館は完全に消失したが、敷地内にわずかに残った庭園の木々たちが、在りし日の尾去沢鉱山倶楽部を偲ぶよすがとなっている。(余)

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※これはそんな木々の一部。しだれ桜ですね。夜桜ですが、昼の桜もきれいですよ。
by deepkazuno | 2006-08-17 14:29 | 宿屋うまごや
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