何を捨てないで?

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「こ……これは……この看板は……我々に何を求めているのか?」

奥々八九郎温泉の傍らの杉の木に取り付けられたこの看板からは、実に様々なドラマが喚起されるようではないか。

「    を捨てないでください」

一体、何を捨てるなというのか。
ゴミか?
しかし、それではつまらない。
その空欄には、もっとドラマチックな言葉が入って然るべきだ。
何しろ、場所が場所だ。
野趣溢れる秘湯「奥々八九郎温泉」(*写真は最下部に掲載)の傍らに存在する看板なのだから。

では、この空欄にはどんな言葉がふさわしいのか。

そう、例えば……

「愛を捨てないでください」なら?
こんな場所に捨てられる愛とは、いずれ道ならぬものに相違あるまい。
結ばれぬ愛、叶わぬ愛、失われる愛。
それらの愛の形は、時として非常に美しく表現されることがあるが、それにしてもこんな場所に捨てられたのでは、たまったもんじゃなかろう。

「神を捨てないでください」なら?
哲学的フレーズなんだか、カルト教団の教義なんだか、よくわからんことになってしまうな。深遠なようで、わりかし浅い言葉だよね。

「蟹を捨てないでください」なら?
こりゃ、もったいねえー!
せっかく八食センターから買ってきたのに、腐らせちゃったんだね、きっと。
「もー、だから言ったでしょ!お父さん!ケチケチしないで早く食べようって!」なんて、お母さんの怒鳴り声が聞こえてきそうだよね。

「ガンタンクを捨てないでください」なら?
……なんか、ホントに捨てられてそう。
「上半身が回転しないんじゃ、砲台の代わりにもなんねーよ。」
「んだんだ。」
「ジムがけっこういい感じだし、こりゃ、ガンタンクは廃棄だな。」
「んだんだ。」
「そいじゃ、あそこに捨てようぜ。」
きっと、こんな会話が交わされたはず……。

他にも、いろんな可能性を秘めたこの看板。
あなたの耳には、この看板からのどんな訴えが聞こえますか?(余)

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*これが、超有名な奥々八九郎温泉です!
by deepkazuno | 2006-08-21 14:15 | ダンジョン
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