これだけが問題じゃないが

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稲の収穫が真っ盛りになってきたぞ。我が鹿角は今年は台風もあたらず、まあほっとしたといったところか。しかしな、初夏の低温と8月の異様な暑さのおかげでなんだか見た目はあまりパッとせんな。山際の田んぼの方が平場よりも収量自体は良さそうにも見える。まあ、豊作になればなったで過剰米処理という不条理な仕打ちが待っておるがのう。
それはそれとしてじゃ。今年の春から、農林関係の新しい法律が出来てな、通称ポジティブリスト制度とかいいよる。これは生産現場での農薬の使用方法を守らせたり、農薬の飛散を防止するためのものじゃ。まあ詳しく言えばもっと中身は複雑なんじゃが、今は書くのやめとく。この法律の「農薬の飛散防止」って部分でな、産地は結構な混乱をみせとるのじゃ。例えば日本で一番たくさん作られとる作物、まあ田んぼの稲じゃな。戦後は増やせ作れで、平地という平地は見渡す限り田んぼにしてしもうた。しかしその後、米余りになって通称減反、生産調整が始まったのじゃ。今は田んぼにしてしもうた土地の3割くらいを、何も作らないか他の野菜とかを作る畑にしなければならなくなっておるのじゃ。結果、田んぼの中に草地が出来たり、他の作物が植わっていたりという状態になっておる。そこへきて、「農薬の飛散防止」じゃ。農薬というのは何にでも使えるわけではない、適用作物、適用時期などというものが事細かに決まっておる。それを守って使うのは当然の義務じゃが、散布しているときに何滴かは風にのって飛んでいってしまうかも知れん。それを絶対になくするというのが今回の法律なのじゃ。絶対、って自然界にはあり得んじゃろ?ゆえに生産者たちは神経過敏になっておる。この狭い日本の農地、しかも減反政策で田んぼと畑は入り乱れておる。隣の畑にもし農薬が飛んでいったら…というわけじゃ。で、散布時期を逃してなにも防除できず、という農家も出てきておる。キュウリやトマトなんかは毎日収穫しておるから、すぐ隣の畑で農薬散布しておったら法律遵守もままならん。農水省は、作物を何かで囲ったり高い壁みたいなのを作りましょうとか、隣人同士話し合いを持ちましょうとか説明するが、現実的かのう?あー、畑に隣接した田んぼで結局防除時期逃して、カメムシ大発生してこんな米(↓)でてきてしもうた。どうする、これ。(朕)
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by deepkazuno | 2006-10-03 18:27 | 宿屋うまごや
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