御天等様の下で見るのもよいが、黄昏時になると小坂鉱山事務所はより一層オーパーツさ加減が増してみえるのう。とっぷりと暗くなると更に更に増すじゃろう。明治時代の華やかなりし頃の栄光が、数多く設けられた洋風の窓からこぼれておるぞ。
なんちて。
ちと小坂鉱山事務所の内部を見てみようかね。
まず玄関から中に入ると目に飛び込んでくるのは螺旋階段じゃ。三階までつづいとる。中心に使われとる柱は、秋田杉の大木だそうじゃ。しかも中心だけくりぬいてあって、その中に電線通して最上部に電球が灯っておるという手の込んだ仕組み・・・空恐ろしい。
ちなみにこちらは三階部分にある所長室じゃ。豪奢じゃのう。朕の執務室なみじゃ。こんなところに住んでみたいと思わんかね?ってーか、ここってもし結婚式場として使えばものすごくいいんでないか?二階部分にテラスあるし。重要文化財だからそうもいかんかのう。記念写真くらいならよいかもしれんな。我ながらいい妄想だと思うのじゃが。どう?(朕)