めんこいカモ

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アイガモ農法って聞いたことあるじゃろ。田んぼにアイガモ放して雑草とか害虫とか食わせて稲を栽培する農法のことじゃ。アイガモの足の水かきで泥が常に攪拌されよるから、土の中の、稲にとって好ましくないガスも抜かれて、なかなか効果の高い手法なのよさ。稲にアイガモが接触することで茎も強健になるという研究報告もあるし、自然と有機肥料を多用する施肥体系になるによって、全国でこの農法に取り組んでおる生産者も多いさね。
我が鹿角でも、このアイガモ農法に取り組んでおる生産者が数名おるのじゃ。数名じゃがな。たとえば皆が一番手っ取り早く見に行けるのはココの田んぼかのう。国道282号バイパスの信号がある交差点の近くじゃな。コカコーラの自販機のすぐ近く、小枝指へ通じる道沿いの田んぼじゃから、今度田植え後に行ってみい。アイガモめんこいぞな。去年も高校とか中学の女の子たちがたまに立ち止まって眺めておったのう。まあ、見てるだけでも心が和むのもわかるぞな。アイガモのあのほっぺたのふくらみ、朕もメロメロじゃ。
まあしかしアイガモってな、カモとアヒルのあいのこじゃから、生殖能力は無いのじゃ、ロバみたいに。羽根も退化しとるし、雛のときに翼の腱を切ってあるんじゃ。おまけに、アイガモ農法は、稲の穂が出る前に田んぼからアイガモを引き上げて、精肉として出荷するところまでがセットの栽培方法なのじゃ。かわいそうと思うなかれじゃ。めんこいと思うのも人のエゴならかわいそうと思うのも人のエゴゆえ。おかげで居酒屋チェーンなんかで安価にアイガモ料理が楽しめるという部分もあるのう。実はアイガモは腹が減ると稲まで食うてしまいよるから、管理も割と手間がかかったりもするんじゃ。決してアイガモ任せの放任栽培というわけではないんじゃな。むしろ、水田という環境を生かした稲とアイガモのダブル農業という認識が正しいやも知れん。現実、手間かかるしのう。アイガモ農法やり始めてから、キツネがアイガモを狙い始めて相当食われたっちゅう厄介な問題もあるのじゃ。キツネも子育てのために大量の食糧が必要なはずじゃ、飛べないアイガモは恰好の餌なんじゃろ。キツネも必死なんじゃろうしアイガモは悲惨じゃし、しかし生産者も糧を得ねばならんし、世間はオーガニック食品バンザイって風潮じゃし。まあ、こと食い物に関する問題はな、心情からむと何も解決せんよな。が、たまにはそういうことに思いを巡らせてみるのは精神衛生上良いことだとおもうぞなもし。(朕)
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by deepkazuno | 2007-02-02 11:54 | 宿屋うまごや
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