色、里へ下る

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八幡平は大沼周辺の紅葉じゃ。綺麗じゃのう。なんといっても、八幡平は黄色い紅葉が綺麗じゃ。紅だけでのうて、様々ないろどりが醸し出す総合的な美しさは、日の本は山だらけとは申せ、八幡平に比肩する名所はそれほど多くなかろうて。なんだか上品な紅葉じゃな。
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聞けば、八幡平の紅葉は十数色に染まると申す。その色の種類の多さは日本一じゃそうな。・・・と、どこぞの温泉旅館の女将さんが申しておったぞなもし。近頃は晩夏の早すぎる霜やら季節はずれの日照りやら、なんかようわからん長雨なんかで、紅葉の名所八幡平といえど、この世のものと思えぬほど美しい紅葉というものは平成13年以来、朕は見ておらぬ。冬は適度に冬となり春は春らしく、夏は東北の夏らしくなければ、秋の紅葉はまともにならぬ。やはり近年続いておる異常気象と因果を結び付けてしまうのう。
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となかんとか言っておるうちに八幡平は紅葉のピークをとうに過ぎてしもうたわ。もはや、我が鹿角の郷里に紅葉は下りてきておる。今まさに真っ盛りじゃ。朕が今日、秘密の副業で、愛馬フィットを駆って各集落をまわっておったら、小枝指集落でこんな見事な極彩色の紅葉を見つけたわ。目を驚かすような鮮やかさでのう、ついつい見入ってしもうた。注意せよとか止まれとか脅迫されておるような錯覚に陥るぞなもし。朕の宮殿の前にあるカエデものう、いつもはこんな感じになるはずなのじゃが、今年の猛暑と日照りにやられて枯れてしもうてのう。力なく茶色になってしもうた。なんだかのう。(朕)
by deepkazuno | 2007-10-31 15:40 | ダンジョン
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