鹿角牛にまつわる昔語り

皆、お元気でござるか?メジャーダイミョウでござるじゃ。
さて。本日は「鹿角牛」についての余の個人的な思い出について書かせていただくぞなもし。
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今から五・六年ばかり前のお話でござるじゃ。
陛下がのう、炭火で焼き肉ができるキャンプ用グリルを購入しましてのう。それで肉を焼かねばいかんということになりましたのじゃ。もちろん、外ででござる。
肉は当然のごとく、鹿角牛でござる。たしか、バラ肉でござったのう。陛下がかづの牛工房から1㎏だか2㎏だか仕入れてきたのでござった。
時は三月末のことでありましたのう。早春とはいえ雪深い鹿角、まだまだ残雪が大量に残ってござった。陛下と余は、どこか肉が焼ける場所はないかと、鹿角中を彷徨ったのでござる。北は大湯・中滝までひた走り、南は八幡平水沢・熊沢地区の奥まで足を伸ばしたのでござる。が、その年は特に雪が多うござってのう、残雪もの凄く、肉を焼くに適当なる空き地を見つけること能わずでござった。
結局、外で肉を焼くことは断念し、余らが肉を焼く場所として選んだ場所は、陛下の家の和室の客間でござった。
炬燵の上にホットプレート(だったような)を据え、満を持して肉を焼いたのでござる。
じゅーっ、という音と共に、漂う香ばしい匂い。そしてはじける油、油、油。
バラ肉ゆえ、脂身が多いのでござるな。余と陛下の予想をはるかに超える油のはじけっぷりでござった。炬燵の掛け布団を超えて畳にまで降り注ぐ油の勢いに、たじろぐ陛下と余。「すわ、一大事」とばかり、炬燵の周りの畳やら掛け布団やらに新聞をかぶせ、油を必死で防ぎましたのう。百戦錬磨の我等が防戦一方でござったわ。
おお、肝心の肉の味ことを書かねばいかんでござるのう。肉の味はのう、いたって美味でござった。かつ、ジューシーでござった。
㎏単位で購入したゆえ、なにぶん量多く全て食すことは能わざりき。しかし、残りし肉はしかと陛下の御一門の皆々様で召し上がられたようでござるのう。

以上が、余の鹿角牛にまつわる思い出でござる。
鹿角に住まう者あるいは関わりある者ならば誰しも、鹿角牛についてのそれぞれの思い出をお持ちのことと存ずる。もしよろしければ、皆々様の鹿角牛に関する昔語りなど、コメントにてお聞かせ願えればありがたいものでござりまするのう。(余)

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by deepkazuno | 2009-02-12 21:29 | 酒場あばん亭
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