新斗米館跡

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我が鹿角の中央部は、航空写真なんぞで見るとよう分かるのじゃが、とても特徴のある地形となっておる。
いわゆる舌状台地が幾筋も平坦部に細長く伸びておるのじゃな。
ちょうどテーブルに手を広げて置いた感じじゃろか。五指が舌状台地と思いませい。
それでじゃな、この起伏に富んだ地形を非常に巧みに利用したかたちで、舌状台地の先端部分の高台には、大体「館跡(たてあと)」が存在しておるのじゃな。
地形上、攻めるに難し、守るに易し。基本的に地下水も豊富ゆえ、台地上とはいえ水の心配もいらぬ。
上の写真はそんな館跡のうちのひとつ、新斗米館の跡じゃ。
ま、館多き我が鹿角とはいえ、全ての館が軍事的に大きな意味を持っておったとは思えぬが、いざというときは充分にその機能を発揮できたであろうことは想像に難くないのう。
館は城というよりも防御集落に近い性格のものじゃと思うが、その防御する相手というのは、外敵より洪水じゃったかも知れんな、朕思うに。
山に囲まれ平地は狭く、しかも水の出口は末広方面の狭い狭い一箇所のみときたもんじゃ。まとまった雨でもあれば、浅いうえ蛇行しておった昔の川はすぐに氾濫したであろうさ。
頻繁に起る洪水が、舌状台地の奇景をこしらえたことじゃろうしのう。
とはいえ、館跡からは柵の跡や空堀、タタラ場なんぞも見つかっておるから、対人防御の意味もあったことはあったであろうさ、豊富な鉱産資源があり交通の要衝で、中世には周囲を大勢力に挟まれた辺境の地じゃからのう。
今は平らな野原になっておる館跡、往時はいかなる人間の活動があったものなのじゃろ。
想像力を試される舌状台地上の野原じゃよ。(朕)

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by deepkazuno | 2009-05-12 17:51 | ダンジョン
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