花輪線全駅制覇の旅~岩手その1~

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次第次第に燃料が無くなって焦る戦国自衛隊のように、夜に追われて全駅制覇を急ぐ朕らの前に現れた次の駅は兄畑駅じゃ。
ここからは岩手県内じゃな。岩手県内と言うても、地域的な繋がりからいえばとても身近な土地じゃがのう。花輪線でも東北自動車道でも、例えば帝都なり仙台なり盛岡なりに遠征した帰りに、この辺まで来れば「あー帰って来た」という感じにいきなりボワっと襲われるわい。不思議じゃのう。
兄畑駅、シンプルで小奇麗な駅舎じゃった。駅舎よりも右側にあるトイレの方が大きいがよ、これまたホスピタリティに気を使うておるということではあろうさ。
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うむ、ホームも綺麗じゃ。
この駅から南の方向へ、米代川の支流づたいに遡っていくと館市という集落が広がっておって、ここがまた、昔の風情を色濃く残しておるのじゃな。
さらに南へずっとずっと支流づたいに続く道路を走って行くとじゃな、後ろ側から安比高原スキー場にアプローチできるのじゃ。この道すがら、ブナの二次林が広がっておって、見事な美しさなのじゃが、それはまた別のお話。



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さて、兄畑駅を後にした朕らは、次なる駅、田山駅へ。
だんぶり長者の屋敷跡へはこちらが最寄りです、とか自分で脳内アナウンスを流しながら到着じゃ。
これまたかわいい駅舎であるのう。岩手側の駅はもしかして皆こんな感じなんじゃろか、との予想も浮かんできよるぞなもし。
しかしながらトイレが駅舎の脇にちゃんとしつらえておるあたり、天晴れじゃ。道の駅より先に本家元祖、これぞ駅、ってなもんじゃよ。
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田山駅のホームには、観光地には御馴染みの名所案内の看板が。錆び錆びでずいぶん年季が入っておるのう。
田山スキー場の紹介じゃな。国体なんぞも開催された、ジャンプ台まである田山スキー場。ゲレンデから、滑り降りてきた勢いそのままに東北自動車道に突っ込んでいきそうな田山スキー場。
そういや花輪から上沼放牧場をかすめて峠を越え岩手へ抜ける道、通称花輪越えも、ここ田山へ通じるのう。交通の要衝と言えようさ、田山。


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さて、田山駅の次は・・・いや、たいへん申し訳ない。次の駅は全然知らなんだ、どんなところか何駅なのか。なにしろ、今までずっと併走してきた国道282号線から離れて進んでおってな、花輪線。正直、山道へ進んで行き止まりになってたりして引き返し引き返し、山の逆側からアプローチしてようやっとたどり着いた次第。
大事な時間をだいぶロスしてたどり着いたは横間駅じゃ。
意外と言うては失礼じゃな。全く知らなかったのじゃが、この駅の近くの集落、まあ横間じゃな、けっこう民家が多くてのう。安代インターの脇から入って行った谷間に、かほどの集落があったとは知らなんだ。勉強になり申したよ。
それにしてもこの横間駅、民家よりだいぶ高いところにあり、かつまた高いところにある道路よりさらに一段見上げた位置に造られておった。
こんな駅、花輪線のなかでもここしかなかろう。ほれ、駅舎浮いておるぞ。
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ホームものう、高台からはみ出て半分浮いてるようじゃ。
身近な土地ながら、かような駅が存在しておった事自体、この旅の発見であったよ。どれほどの利用者があるのか分からぬが、駅に通じる道にはちゃんと駐車帯まであってのう、花輪線とその駅を、地域の民が大事にしておるということがひしひしと伝わってきたわい。
大館駅を午後4時に出たこの旅、ついに愛馬のヘッドライトを付けねばならぬ暗がりになってきてしもうた。
盛岡駅まであと何駅・・・?

つづく。(朕)

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by deepkazuno | 2009-06-10 10:36 | ダンジョン
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