消えゆくものあり

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毎年、いくつの花や野菜、果樹、穀物の品種が作出され登録されておるかご存知かな。
その数、実に年間数千じゃ。
特に花というものは嗜好や流行の変化に対応すべく、ものすごい数の新品種やレースが生み出されておる。
一方で、栽培されなくなり消えゆく品種もまたありじゃ。
例えばこの画像の「キヨニシキ」というお米の品種、できた当時は過去の品種と比べ格段に美味しい良食味品種として鮮烈なデビューを果たして、多くの生産者が一斉に作付したらしいぞな。
しかし今では産地品種銘柄として認められているのが唯一秋田県のみ、しかももう種は一般作付用には作られておらん。品種保存のために数百グラムが残されておるのみと申す。
かつては主食用として、またその後は日本酒のかけ米として、あるいはたんぽ用のお米としていい味出すと好評だったのじゃが、この品種も今年で朕は見納めじゃ。
まだ県内のどこかで作っておる御仁がおろうが、いつまで自家採取で本来の形質を維持できるかじゃ。
年配の御仁であれば、このキヨニシキ食べて育った者も多かろう。
新旧は交代するものじゃが、寂しくもあり、もったいなくもあり、実際困ってもおり。(朕)

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by deepkazuno | 2009-10-28 10:31 | ボッタクル商店
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