あぁ弩マニアック街道

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この写真ちと暗いが、よい渓流であろう。写真の下の方で釣り糸を垂れておるのは閣下じゃ。いかにもでかいイワナが潜んでいそうなポイントじゃからな。しかしチャレンジ空しく一向に当たりはこんかった。そりゃそうじゃ、この渓流には魚なんぞ住んどらんのを、この頃は朕も閣下も知らんかった。この川の一帯を安久谷渓谷と申す。谷底におるせいか、どうも綺麗な青い水が流れておると思いきや、この安久谷川の最上流には昔大きな鉱山があって、そこから鉱水が流れてた過去があったようなのじゃ。青いってことは銅かのう。ほんっとに鹿角は鉱山だらけだったんじゃな。
それはさておき、この安久谷渓谷、なかなかの景観なのじゃ。独特の岩(石?)がまた渓流を見事に見せておる。狭い砂利道を長い時間かけて行く甲斐はあるぞな。まあ、昔話をもうひとつすれば、安久谷渓谷は今こそ人の姿はめったに見ないが、かつては鹿角が南部の領地であった頃は、主要街道として人馬が行き交っておったそうじゃ。それこそ鹿角の産金・産銅が、安久谷の街道を通って青森は野辺地湊から上方、大阪へ搬出されておったというぞ。今の安久谷を見るかぎり想像もつかん。実際、安久谷川の入り口に位置する大湯の商人は、街道の往来が激しかった頃はたいそうな景気だったとか。しかしもう今では安久谷渓谷を抜け岩手の田子へ通ずる「来満峠」には道の跡も見つからぬ。安久谷川の流域には大小様々な名瀑と、マニアの間では結構有名な廃村があるのみじゃ。
いいのう。こんなロケーション、朕は大好きじゃ。青い流れを見つめながら昔のことに思いを馳せるのな。ただし、熊にゃ注意じゃ、ここ。山ん中ゆえのう。(朕)
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by deepkazuno | 2006-09-11 18:08 | ダンジョン
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