感涙

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八幡平高原や十和田湖はもうすぐ紅葉の時期ぞな。もうね、八幡平なんかの紅葉なんて絶景っちゅうかなんちゅうか、絶句じゃ。上の写真は平成13年に八幡平で撮った写真じゃが、このときはあいにくの雨じゃった。が、車運転しながら周りの紅葉のあまりの鮮やかさに涙出てきたのを憶えとる。なんか、十和田湖畔とか八幡平高原に降る霧雨って、下界に降る雨とは全く別物に感じるときが多々あるのじゃ。春は新緑、夏は濃緑、秋は紅葉をより一層鮮やかに見せるような、気のせいかもしれんがそんな効果がある気がするぞ。
・・・が、この写真を撮った平成13年以来、涙が出てくるような紅葉を見ちょらん。異常高温、異常多雨、明けない梅雨、異常低温、場違いの気温上昇、早過ぎる積雪と、連年続く異常気象のおかげで紅葉が鮮やかに出なくなってきておるのじゃ。我が鹿角の気候の特徴は、春夏秋冬という季節の移り変わりがはっきりしておるということじゃった。それももしかしたらすでに過去のことかもしれん。年平均気温の上昇はデータで明らかじゃ。一方、晩冬に異常高温、その後逆に春先には異常低温というのがパターン化してしまっておる。7月の低温と8月の熱波も定番となったな。冬は冬で、積雪が多くなった割に最低気温は上昇しておる。もう滅茶苦茶じゃ。植生も動物の生態系もずいぶん変わりおった。アオサギなぞ朕の小さい頃は一度も見たことが無かったのに、今では田んぼに平然とおるし、川岸にしか棲んでおらんかったセキレイは人間の家屋に巣を作るようになり(河岸整備のせいもあるが)、結果スズメたちの生活圏をかなり犯してしまいスズメの数は激減してしもうた。今まで鹿角より南方にしかいなかったカメムシのなかまや、鹿角では繁殖できなかった菌類が大発生したりしておる。だいだいだいだい大問題じゃこれは。頼むからこれ以上温暖化させんでくれ。ん?話ずれとる?(朕)
by deepkazuno | 2006-09-30 18:01 | 宿屋うまごや
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