この写真、なかなかのショットじゃろ。コーコー言ってバチャバチャと滑走し始めたんで慌ててカメラ向けたらこんなん撮れた。4年前の今頃、
十和田湖畔で撮ったものじゃ。って、やばいのう、もう4年も経ったんか。この時期の十和田湖な、モノトーンの静寂の世界でな、たそがれるにはもってこいの場所じゃな。この写真撮ったときは朕一人でカメラ片手に十和田湖ほっつき歩いておった。いやーたそがれた。休屋のあたりに、白鳥の餌としてパンの耳置いてあったんじゃが、カラスがそれに群がっておってな。たそがれるわ。人もまばらで、灰色の外輪山と寒空が溶け合っておって、すり鉢の底、カルデラ湖たる十和田湖の湖面だけが目に入ってくる有色の景色でな。有色とはいえ、あやうく外輪山の灰色と混じりそうな危うさでな。ぬう、たそがれよるぞ。(朕)