藤田記念庭園

弘前城公園の近くに、「藤田記念庭園」というそれは見事な日本庭園がござる。この庭園、余のお気に入りでござってのう。余は武士ゆえ、かような日本庭園はやはり落ち着き申す。
藤田記念庭園は、弘前市出身の藤田謙一（明治６～昭和２１）という名士の別邸であったそうな。藤田氏、すんごい財力の持ち主だったようで、この庭園もすんごい敷地面積ぞなもし。パンフレットによると、東北地方では平泉の毛越寺庭園に次ぐ敷地面積を誇っておるそうでござる。いやはや、明治から昭和を生きた政財界の大物の暮らしぶりは、現在の我々の想像を絶するものがあったのでござろうなあ。
余はつい先日もこの庭園を散策したのじゃが、やはりよいのう。園内には手入れの行き届いた樹木や植物が繁茂しておる。




われわれ鹿角っ子にはなじみ深い名前の、こんな樹木もござったぞ。
ニシキギでござるのう。以前、このブログで陛下も紹介しておったのう。このニシキギ、かように見事に紅葉するのじゃな。


園内に設けられた滝じゃ。藤田家の財力、恐るべしじゃ。


園内の建造物も見事ぞなもし。

茶室。


日本家屋。


洋館。

この洋館、中に喫茶店がござってな。モダンな雰囲気の室内から庭園を眺めつつ珈琲を楽しむことができるのでござる。以前陛下と訪れた際には、ここでハンバーグを食ったのう。
見応え十分なこの庭園、「まだ入園したことがない」っていう御仁にはお勧めぞなもし。まもなく園内の樹木も鮮やかに紅葉し、見頃を迎えるでござろう。秋の午後を、優雅かつ多少アンニュイに過ごすにはうってつけのスポットぞなもし。（余）