お米の話

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今宵は朕の大好きな鹿角産のお米の話をしてしんぜよう。ちなみに上の写真は朕ではないぞ、悪しからず。我が鹿角のお米はのう、美味いのじゃ。美味さの原因はお分かりであるか?無論、生産者の高い技術レベルというのは大きな要因であるな。それにあわせて、我が鹿角の気象も大きく寄与しておる。我が鹿角は東北の内陸盆地ゆえ、一日の気温の較差が非常に大きいのじゃ。日中は暑く、夜中はぐんと冷え込む、これがよい。稲は日中はしっかりと日を浴びて光合成せねばならぬ。で、夜間はよう休まねばならぬのじゃ。夜までも暑いとのう、呼吸が荒くなるゆえ、エネルギーを余分に使うハメになってしまうのじゃ。折角日中に光合成で生成したエネルギー、夜中に寝苦しくて使っちゃったという感じじゃな。夜温が低いとのう、呼吸も少なくて済んで、日中に生成したエネルギーを蓄えておくことができるのじゃ。稲を栽培するときに重要なステージのひとつ、穂が出てから登熟していく時期はなおこの気温の日較差がとても大事なのじゃ。米に送るはずの養分が、呼吸のために失われるのは大きなロスじゃ。まあ、夜間高温になっておると、米も早く出来るのじゃが、白っぽく濁った粒が多くなってのう、いわゆる高温障害が出やすうなるし、味も引き締まらぬ。最近は気温上昇に伴って、各地で高温障害が多くなってきたようじゃな。我が鹿角は夜間しっかり冷え込むゆえ、登熟期間は長くなるのじゃが、ゆっくりと熟していく米は味がしっかり引き締まっておる。他の温かい地域の米と比べるとのう、我が鹿角の米は若干小粒じゃ。しかし小粒の米ほど美味いというのは、今やグルメな御仁らの間では常識として認知されておるわ。甘さの問題ではないぞな、旨味の問題じゃ。まあ、気温が低すぎてもダメなわけじゃがな。我が鹿角の気候はそこんとこ絶妙じゃ。我が鹿角に似た気温格差があるといえば、他には岩手県の水沢あたり、それに新潟県の魚沼か。福島県の会津あたりも少し似ておるかのう。もっとも、平均気温はそれぞれ違うゆえ、栽培品種が違うがのう。しかしな、品種の差より栽培条件の差の方が、実は大きいのじゃぞ。これ案外知られておらぬが。もっと我が鹿角の米、全国にその美味さを知らしめるべきじゃな。(朕)
by deepkazuno | 2007-11-24 18:05 | ボッタクル商店
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