古くからの水路

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子供の時分に、親御殿とか学校の先生とかに、危ないから水路で遊んではいけないと注意されたことはおありかな。確かに、小さな子らにとっては、水量豊富で流れも速い水路というのは非常に危険じゃ。毎年、かわいそうな事故も起きておるわ。しかし、こと地域や集落、いやさそこに住む人の生活に、水は最も重要な資源であることは自明の理であるな。政治、政(まつりごと)という言葉も、水に堤(台)をこしらえて初めて治めるというつくりになっておるしのう。まあ元々は黄河の氾濫を静めるっちゅうことじゃが、それは我が国でも、また我が鹿角でも同じことよ。なんでもかんでも河川をコンクリートで固めてしまえば、普段の制御は楽じゃが、ちょっとした大雨とかでも一気に大量の水が下流に押し寄せてしまうからのう。一方昔のままの姿の川の流れであれば、方々で少しずつ削られ溢れ、一気に大量の水が下流へ、ということはなかろう。しかし頻繁に起る小規模な水害は避けられぬ。この辺、難しいところではあるな。やっぱ政治ってややこしいわい。まあ、それはさておき、我が鹿角の穀倉と生活に必要な水を運ぶ水路、方々にあるのじゃが、なかなかどうして、歴史を感じさせる小さな、しかしとても重要な水の道が所々で見ることが出来よるぞなもし。目立たぬようにしてかすかな水の音を立て、茂みの中に隠れておるが、実は皆の命を繋いでおる縁の下の力持ちじゃ。この水路を作った先人達の事業も、その意気は推して知るべしじゃな。我が鹿角に散在する古き水路、探索してみるのもたいそう楽しい探検であるぞ。(朕)
by deepkazuno | 2008-06-24 16:22 | ダンジョン
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